襖を貼る作業
古い紙を綺麗にめくり、新しく貼る襖紙とうけ紙を襖のサイズを見ながらあらかじむカットしておきます。畳と一緒で、襖のサイズも微妙に違うんです。
これで貼る前の準備が整いました。
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一般的に多い和ふすまの在来型は「浮かし張り」といって、縁の周囲約1cmだけ糊をつけ、うけ紙を貼ります。
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通常刷毛を使って空気を抜いていきますが、当店では「襖表張機」を導入しておりますので、襖を大型のスポンジ材でゆっくりやさしく圧縮していきます。襖全面を均等な圧力で挟み込むので、空気も抜けて紙のヨレもなく、時間の短縮にもなります。
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あとはじっくり乾くのを待って、完全に乾いてから棧を組み、引手を付けていきます。桟は元の位置に組みやすい様、印を付け分けて置いておきます。
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左右の縦桟はスライドさせてはめ込むので、乾燥してない状態で組むと紙がよれてしまいます。時間がなく急ぎの時は「襖框乾燥機」という機械を使います。左右の縦桟部分を温熱ヒーターで挟み、温めて速く乾かせる機械ですが、これも作業の時間短縮になります。
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とはいえ、やはり仕上がりの綺麗さを重視しますので、基本ゆっくりじっくり作業しています。