ダンボール襖の施工について

量産のダンボール襖のはりかえは、基本、施工不可なもの。(当社では)

昔ながらの本襖とは作りが全く違います。

このタイプは賃貸物件や住宅メーカー、マンションなど多くで使われていますが、新しいから貼替えができるものだと思われがちです。お客様がそう考えるのが当然でしょうが、後の反りや紙の浮き、剥がれといったリスクがあるので、貼替え施工には不向きです。

めくるとこんな感じ。まさにダンボール。

断面はこんな感じ。やっぱり骨なしのダンボール。通常引手部分は釘止めですが、スカスカなのでボンド止めか、両面からのハメ込みタイプの引手になってます。

ぱっと見は普通の襖なのでわかりません。

賃貸住宅で退去時の原状復帰工事の際や、マンションリフォーム工事の際は「何とかならないか」と相談を受けることが多いです。比較的新しく下地の凹みなどもない、平らでしっかりしている状態のものに関しては、お店によっては貼ることもあるようです。・・・が、何回も貼るというようにはいきません。

私も頼まれてたま~に貼ることもありますが、それはよほど状態の良いものの場合。それ以外は新調をおすすめしております。リスク大ですし、大丈夫だろうって貼ってしまってから何か不具合でても、後戻りできませんから。

本襖ならば多少の穴や組子の破損があっても修繕可能ですし、何回でも貼替ができるので、やはり新調することをおすすめします。

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