裏返しのタイミング
畳の裏返しはタイミングが重要です。
新調・表替えしてから約5年以内が理想ですが、5年くらいだとまだ畳表面が綺麗なところがほとんどなので、裏返しはせず15年前後で表替えされるケースが一般的です。「まだ綺麗かな」と思われるうちが裏返ししても綺麗な時なんですが、畳が好きかこまめな方以外は裏返しはしないというのが現状です。
今回、相生市佐方のお得意様で約5年前に表替えでお世話になった方から、裏返しの依頼がありました。
前回、国産熊本表「ひのみどり」麻糸で表替えをしていますので、とても綺麗な裏返しとなりました。
裏返しはクルッと180度、畳表をひっくり返します。
タイミングが早ければ早いほど、裏面に青みが残っていて綺麗なんです。
裏返し不向きな場合もあります。
よく湿気るお部屋では、畳の角部分が湿気てもろくなり、畳表を折り返したときに経糸が折れて(切れて)割れてしまい、表が張れないこともあります。また通気が悪いところでは、カビ臭さが多少残る場合もあります。シミなどの跡が濃くないか、などもチェックします。
今回は少し湿気ているようでしたが、臭い・シミも無く綺麗な裏返しができました。